マセラティは、最高品質のワインを手がけるトスカーナの名門ワイナリー「アンティノリ」 との提携を発表しました。
マセラティとアンティノリの提携は、妥協のない品質の追求におけるイタリアン エクセレンスの体現という、両社に共通する重要な価値観に基づいています。
アンティノリ家 は、1385 年にジョヴァンニ・ディ・ピエロ・アンティノリがフィレンツェのワイン醸造業者ギルドに 加盟して以来、26 代 600 年以上にわたってワインの製造を続ける名門です。その長い歴史において、 同家は常にその事業の最前線に立ち続け、革新的かつ時として大胆な戦略を展開しながらも、伝統と 環境に揺るぎない敬意を払っています。マセラティとアンティノリの提携により、伝統と革新、完璧を 目指す絶え間ない追求、細部へのこだわりと品質にかける情熱という、両社に共通する価値観にインスパイアされた一連のイベントや取り組みを実施いたします。
また、3月に開かれた「第89回ジュネーブ国際モーターショー」では、アンティノリの副社長であるアレグラ・アンティノリのためにカスタマイズされた一台「レヴァンテ ONE OF ONE」を公開しまし た。このコンプリートカーの制作にあたっては、マセラティ・チェントロ・スティーレ(=デザインセ ンター)がオーナーであるアレグラ・アンティノリ女史をサポートし、単なるアクセサリーの選定を超えた、真の意味での「共同制作」を行っています。
オーナー自身が自らの情熱やストーリーを表現したこの特別なプロジェクトでは、画期的ともいえるマセラティの革新性と伝統的なクラフトマンシップだけが成し得る細心の気配りが深く融合し、唯一無二のマセラティレヴァンテへと昇華しています。
この全く新しいカスタマイゼーション工程において、アレグラ・アンティノリが求めたあらゆるディテールは、彼女自身のパーソナリティーを表現しています。車体のカラーはトスカーナ地方の丘の色彩にインスパイアされた三層コートの特注グリーン、ドアハンドル、サイドエアベント、グリルインサートなどは深いクロームで仕上げられています。この外装色と追求されたトーンの組み合わせにより、マセラティレヴァンテSUVに真の意味での洗練性が与えられています。
アレグラ・アンティノリの「ONE OF ONE」のインテリアには、過去にレヴァンテでは使用されていない数々のユニークな素材が組み合わされています。ダッシュボード下部、ドアパネル、センタートンネル、シートカラーは、トスカーナ地方のワインヤードが持つ温かみのある地面の色調を表現しています。
シートに採用された特別な”ピエノフィオーレ”レザーもまた、非常に美しい選択肢の一例です。表面は仕上げ剤を使わずにアニリンとオイルだけで着色され、ボタンタフトによる立体的なオーナメントが加えられています。この技工によって特筆すべき色の深みと素晴らしくスムースがもたらされ、その柔らかな質感はまるでワインのように時間とともに独特の風合いを見せていきます。
センタートンネルの仕上げには、カーボンファイバーと鏡面仕上げの銅線という、マセラティでもこれまで用いたことのない特別な素材が用いられています。この材料も、フィレンツェとシエナの中間に位置するキャンティクラシコ地方のアンティノリワイナリーの建物に使用されている「Cor-Ten(耐候性鋼)」からヒントを得ています。
そして、最後に加えられた100%天然モヘアウール製のフロアマットにより、テイラーメードカスタマイゼーションと細心のディテーリングがさらに特別なものへと高められました。
こうした価値観を融合させることで、 マセラティとアンティノリは、特別な才能と持つ人々と何世紀にもわたる歴史を協調させ、イタリアンエクセレンスの真の本質を世界と共有します。